sim design 
papercord.jp

 
2014年にsim designを設立し、家具などのデザイン・製作・修理・張り替えをしております。大学在学中、図書館で出会ったスカンジナビアのデザインに惹かれ、今は、日々、北欧などの椅子を中心に、修理・張り替えをしています。
1990年、D sain株式会社(現Carl Hansen & Son Japan)の設立当時から24年間、商品管理の責任者として、ペーパーコードの張り替えや修理・製品管理・輸入業務をしてまいりました。それ以前は、イタリアや日本の椅子やソファを製造、修理、試作する会社で働いていました。

北欧、主にデンマークの椅子に多く使われているペーパーコードの座面は、通気性が良いため、高温多湿の日本の住環境にも適したものだと思います。ペーパーコードは紙製のため耐久性に不安をもたれる方もいると思います。しかしながら、ご使用される環境にも左右されますが、適切な技術で張ることにより、およそ10-15年以上はご使用になれます。紙だからといって耐久性が劣るということはありません。革や布張りの座面と比べても、同じかそれ以上の耐久性があると言ってもよいでしょう。
 
また、デンマーク製のペーパーコード(Danish cord)の材料である木材は、FSC認証(国際的な森林認証制度 Forest Stewardship Council の略称)を受けており、適切に管理された森林から生産された木材から製造されています。
ペーパーコードの座面を構成する素材は、ペーパーコードと数本のクギだけです。張るときに出るゴミは、半端な部分を切り落としたペーパーコードが少し出るだけです。布や革張りの座面を作るときは、座面の大きさにより、布、革そしてクッション材として使われるウレタンフォームなどのゴミが多く出てしまいます。ペーパーコードの座面の場合、張り替えた後に出るゴミはごくわずかです。また、いらなくなった古い座面は焼却可能なゴミとして廃棄できます。環境面から考えても優れた素材だと思います。

YチェアやJLMの椅子など、ペーパーコードを張った椅子はロングライフの製品が多く、デザインされてから長い年月が経たにもかかわらず、現在も変わらずに生産されている椅子が多いのも事実です。そのような優れたデザインの椅子を長く使い続けていただけるように、自分でも普段使用しながら張り方の研究・実験をしています。
 
ペーパーコードの張り替えだけでなく、修理やメンテナンスのご相談もお気軽にご連絡ください。
 
お問い合わせフォーム
 
事務所:東京都世田谷区上祖師谷
工 房:東京都町田市小野路町
mail  :  info@papercord.jp

Quality

 

いつでも同じ品質に

 
椅子の修理や張りは、全て手作業になります。いつどのような状況でも一定の品質を目指しています。

 
素材のコントロール

 
 ペーパーコードは工業製品ではありますが、ロットや作業環境によって若干の違いがでます。籐は天然素材のため、色や質がそれぞれ違います。
 それらの素材を使って同じ品質で張るための調整をしています。

 
 
 
 

実験と検証

 
左の椅子は、3年間毎日、自宅で使用している椅子です。3〜5年ごとに張替え、実際に使用しながら、どのように変化するのか確認しています。
問題があれば、なぜそうなったのか? どうしたら問題が起こらないかを考え、実験しながら改善しています。

Instagram  sakamoto1136